『MEMORIA』以來、約8年ぶりに『Fate』シリーズの主題歌を務めることになりました。オファーが來たときのお気持ちは?
自『MEMORIA』以來,時隔8年再次為『Fate』系列獻唱主題曲。接到委託的時候您的心情是?
「藍井エイル」という存在自體、『Fate』シリーズから生まれたようなものですから、こうしてまたエンディングテーマを擔當させていただけるのは、感慨深いものがあります。
「藍井艾露」這樣的存在本身,因為是從『Fate』系列誕生的產物,像這樣接到片尾曲主題的擔任請求,確實感觸很深。
今回の『星が降るユメ』は、「出會いと別れを繰り返す中で、大切なモノや人と出會っていく」というのをテーマにしているんですけど、それってそのまま私自身の歩みでもあるなと感じていて。いっそう思い入れが深い曲になりました。
以這次的『星が降るユメ』來說,雖然是以「在反覆的相遇與離別當中,為了與重要的事物或人見面而前行」這樣的主題來製作,其實說起來也是我自己在邁步前進一樣的感覺。更進一步說就是投入了很深的感情去完成的歌曲。
アニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の世界観を表現しつつ、藍井さん自身ともリンクしているんですね。
不只是表現了動畫『Fate/Grand Order -絕對魔獸戰線巴比倫尼亞-』的世界觀,這首歌也跟藍井小姐自己有了連結。
そうなんです。デビューしてからたくさんの方々に出會ったおかげで、歌うことがますます好きになっていきましたし、同時に音楽の奧深さも感じるようになって。そうやって私を育ててくださったすべての人に、歌で感謝の気持ちを返していきたいなと作った曲でもあるんです。そういう意味では、“原點回帰”的なシングルになっていますね。
就是那個意思。出道的時候託了與許多人相遇的機會,除了漸漸喜歡上唱歌這件事,同時也對音樂的深奧有了體悟。對於從那時起培育我至今的許多人來說,也是一首想唱出感謝之情回報給他們而作的曲子。在那個意義上,完成了帶有“回歸原點”這樣感覺的單曲。
歌詞は藍井さんが書かれていますが、作詞するうえで意識したところはありますか?
因為歌詞是藍井小姐自己寫的,在作詞上有沒有甚麼部分比較留意的呢?
8年前の『MEMORIA』と比べると、わりとダイレクトにストレートなフレーズを選びました。「ぼくは今日もまた生きていくよ」って、捉えようによっては重いワードでもあると思うんです。でも、そういうことにあまり躊躇せず歌詞に取り込んでいきました。そこは自分自身でも、ちょっと新鮮な感覚だったというか。
跟8年前的『MEMORIA』比較的話,會更偏好選擇方向上比較直接的詞句。以「ぼくは今日もまた生きていくよ」這句來說,認真挑剔的話我想也是有比較沉重的字詞在其中的。不過,在那個地方選用歌詞的時候是不太會猶豫的。這對我自己來說,也是稍微有點新鮮的感覺。
歌詞を作るにあたって、アニメに登場するキャラクターたちの題材になっている『ギルガメッシュ敘事詩』も読まれたそうですね。
為了創作歌詞,也讀了以動畫中登場角色為題材的『吉爾伽美什敘事詩』對吧。
読みました! これがめっちゃ面白くて、心に刺さりまくりました。
看過了! 這個真的很有趣,有直入心坎的感覺。
どんなところに心を揺さぶられましたか?
甚麼部分讓你有心情起伏的感覺呢?
やっぱりギルガメッシュの心情です。親友のエルキドゥを失ってからの彼の気持ちを思うと、本當にせつなくて…。そこはアニメでも大きなテーマとなっているので、とくに感情移入しちゃいました。
應該還是吉爾伽美什的心境吧。想到他失去了摯友恩奇都的感受,真的讓人很難過…。那部分在動畫中也是重要的主題之一,也就很容易把情感帶入了。
失意に暮れるギルガメッシュの気持ちを汲んだうえで、「今日もまた生きていくよ」というフレーズに著地するのが素晴らしいですよね。
能夠從失意中度日的吉爾伽美什的感受中汲取,得到「今日もまた生きていくよ」這樣的歌詞真的很厲害耶。
エルキドゥがいなくなってからのギルガメッシュって、すごく“生”に執著するじゃないですか(※ギルガメッシュはエルキドゥの死後、不死の術を求めて旅に出る)。
因為吉爾伽美什失去了恩奇都之後,不是變得對“活著”這件事很執著了對吧(※吉爾伽美什在恩奇都死後,為了尋求不死之法而外出旅行)。
普通なら塞ぎ込んでもおかしくないのに、彼にはそこで立ち止まらない強さがありますよね。カリスマ性にあふれた稀代の王でもありますし、どんなに悲しい別れがあっても前へ進もうとする人なんだなと思って。それでこういう歌詞を書いたんです。
一般來說遇到這樣的事情就算因此停滯不前也不奇怪,但是他卻有著繼續勇往直前的強韌。我想對於這樣領導力滿點的稀世帝王來說,他是不論多麼悲傷的離別也會繼續前行的人吧。所以就寫了這樣的歌詞。
赤目キャラが大好物! 推しはやっぱりギルガメッシュ
超喜歡紅瞳角色! 首推無庸至疑就是吉爾伽美什
藍井さんは原作ゲーム『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)もプレイされているそうですね。
藍井小姐現在也有在玩原作遊戲『Fate/Grand Order』(以下簡稱『FGO』)對吧。
はい! タイアップの話をいただいてからプレイし始めたのでまだ新參者なんですけど、つい先日ガチャで星5の「酒呑童子」を引くことができて、今はテンションが上がっているところです!(笑)
是的! 因為是接受委託的協力作品所以開始玩看看,雖然說還是萌新,但是之前終於抽到了五星的「酒呑童子」,現在玩得正起勁!(笑)
(動畫開始前才加入FGO的,抽到酒吞童子了!)
(而且茨木童子也抽到了!)
アニメは原作ゲームの第1部7章を映像化したものですから、アニメに至るまでのストーリーをゲームで追いかけている感じですね。
因為動畫是基於原作遊戲的第1部第7章來製作的,在玩到動畫製作的故事章節前會有被遊戲追著跑的感覺吧。
今は主題歌とは関係なく、普通に楽しんでいます(笑)。最初のストーリーの舞臺が『Fate/Zero』と同じ「冬木市」だったので、いろいろなことを思い出して興奮しちゃいました!
現在只是跟主題曲無關,普通的享受遊戲而已(笑)。因為最初章的故事舞臺跟『Fate/Zero』一樣都在「冬木市」,玩一玩就會有很多回憶浮現很讓人興奮!
現在はどのあたりまで進みましたか?
現在大概玩到哪邊了呢?
第1部3章の「オケアノス」に入ったところです。周りのスタッフさんたちがかなりガチ勢なので、「このキャラはもっと育てたほうがいいよ」など、いろいろと教えてもらいながらコツコツ進めています。
目前是進到第1部第3章的「俄刻阿諾斯」。因為周圍的工作人員幾乎都是肝帝,常說「把這個角色養起來會更好用喔」之類的,得到他們很多的指點然後一步一步的前進中。
今のところ無課金でプレイしているので、このままどこまで無課金でいけるか挑戦しつつ頑張ります!(笑)
因為到目前為止還是不課金在玩,之後也會努力挑戰看看能夠不課金玩到哪(笑)
『FGO』は他のゲームと並行してプレイされているんですか?
會一邊玩『FGO』同時玩其他的遊戲嗎?
オンラインゲームのマッチング中にプレイすることが多いです。ゲームの合間にゲームをするっていう(笑)。
比較多會在線上遊戲的配對搜尋中玩一下FGO。也就是在遊戲的空檔玩遊戲(笑)
ゲーマーの鑑ですね!(笑)実際にプレイしてみて、どんなところが面白いと思いますか?
果然是重度玩家的典範!(笑)實際玩起來,什麼部分是比較有趣的呢?
歴史上の偉人や空想上のキャラクターがたくさん登場するんですけど、本來だったら出會っていないはずのキャラクターたちが物語の中でガンガン交わっていくところが、とても面白いです。もともと好きだった(『Fate』シリーズの)キャラクターに出會えると感動しますし、時間があっという間に過ぎちゃいます。
就是歴史上的偉人或架空角色大量登場,而且本來不可能見到面的角色們在故事中有了大量交流的這部分,真的很有意思。沉浸在能看到更多喜歡的(『Fate』系列的)角色的感動中、時間就醬一下子過去了。
推しのサーヴァントは誰ですか?
推薦的從者是誰呢?
やっぱりギルガメッシュ。好きすぎて困っています(笑)。そもそも私は赤目の男性キャラが大好物なんですね。『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルくんも大好きですし。だから、初めて『Fate/Zero』でギルガメッシュを見たときは、「出會っちゃった…!」って(笑)。
果然還是吉爾伽美什吧。真的太喜歡了好困擾(笑)。說起來原本我就很喜歡紅瞳的男性角色。『新世紀福音戰士』裡的渚薰也是很喜歡的角色。所以呢,第一次在『Fate/Zero』當中看到吉爾伽美什的時候,有種「終於見到了…!」的感覺(笑)。
ビジュアルはもちろんですが、偉そうすぎる感じや踏んぞり返っている感じもいいですし、回りくどくて何を言ってるのかよくわからない物言いとか、いかにも暴君っぽい表情とか、もう全部が大好きです!(笑)
外觀設計當然不用說,傲慢至極的感覺跟目空一切的態度也很棒,單刀直入的表達「聽不懂你在說什麼」的那種語氣,以及不論何時都是那種暴君感,總之全部都很喜歡!(笑)
本気で好きな感じがビンビンと伝わってきます。
非常完整的感受到您對角色的喜歡之情了
本當に大好きです! なんて言えばいいのかなあ? たぶん、自分とは真逆なところに惹かれるんだと思います。圧倒的なまでの自信とかって私にはまったくない要素なので、憧れるんですよね。
真的超喜歡的!要怎麼說才好呢? 我想大概是,被和自己完全相反的這個部分所吸引吧。壓倒性的自信對我來說是幾乎沒有的要素,所以有點憧憬吧。
突き抜けたキャラがお好きなんですね。
也許是喜歡勇往直前的角色吧。
そうかもしれません。これって『Fate』シリーズ全體に言えることかもしれないですけど、サーヴァントたちって、みんな絶対的な自信を持っているじゃないですか。バトルになったら一瞬でコテンパンにやられてしまうキャラもいるんですけど、でもそれがまたいいですよね。
也是是那樣也說不定。這部分雖然不能說『Fate』系列都是這樣,但是從者們啊,大家都有著絕對的自信不是嗎。雖然也有一交戰就被打趴的從者,不過那也是不錯的。
たとえ次の瞬間に無殘に負けたとしても、自分に自信を持ち続けることって大事だよなと思うんです。ギルガメッシュはそれが顕著なので、見ていて勇気をもらえるんですよね。
即便下一個瞬間就慘敗了,我覺得保持自己的自信再接再厲是很重要的。吉爾伽美什在那之中表現的尤其明顯,看著他就能給自己勇氣。
エンディングの一枚絵を見て、『Fate/Zero』を思い出した
片尾主題曲的看見一張繪圖,想起了『Fate/Zero』
我覺得這是很有『Fate』系列風格的片尾影像。作為主視覺的美可以說是最棒且出類拔萃的,總覺得跟『Fate/Zero』的片尾很相似。那種懷念的感覺,真的很高興。
ギルガメッシュの後ろ姿と歌詞のシンクロ具合も話題になっています。
吉爾伽美什的背影與歌詞的相互呼應也成為話題了喔。
あそこは本當にエモいですよね! 『バビロニア』のギルガメッシュはもはや主人公に近いポジションですから、ああいった形で絵にしていただけたことは、ギルガメッシュファンとして最高に嬉しいし、感動しました。ぜひ、あの絵を待ち受けにしたいくらいです!
那個地方真的很有感覺對吧!因為 『巴比倫尼亞』的吉爾伽美什已經是跟主角的定位相當了,能夠呈現出那樣的作畫,對吉爾伽美什粉來說是最開心、感動的了。務必,希望能將那張圖設為待機畫面!
これまでの藍井エイルの歌唱スタイルをぶち壊す楽曲に
將至今為止藍井艾露的唱風粉碎的歌曲
改めて、『星が降るユメ』についてくわしく聞いていきたいと思います。サビ前に秒針のような「カチッ」という音が入るのが、とても印象的ですね。
再一次,想更了解關於『星が降るユメ』的細節。進副歌前會聽到像秒針一樣的「喀砌」音,讓人非常有印象。
ラフ音源の段階ではもっとラテン感が強くて、ストリングスもほとんど入っておらず(パーカッションなど)リズム隊がメインでした。でも、そこから『Fate』シリーズの世界観に合わせてストリングスを入れたり、「カチッ」っという音を入れたりしてアレンジしていきました。
粗剪音源的階段會更有拉丁感一些,也幾乎沒有加入弦樂(打擊樂等也沒有)基本上琴聲是主體。不過,為了貼近『Fate』系列的世界觀所加入的弦樂伴奏,就加進了像「喀砌」這樣的聲音進行混音後製的部分。
あの秒針の音は、1コーラス目には入っているのに2コーラス目には入っていないのがすごく好きなんです。そういう細かな違いも含めて、変則的な楽曲になったなと思います。
那個秒針的聲音,在第一Part的部分是有的,不過第二Part是沒有加入的這個部分我很喜歡。想要作出包含這樣細微不同的,帶有變化性的樂曲。
作曲はTAMATE BOXさんで、4月にリリースしたアルバム『FRAGMENT』に続いての楽曲提供となります。藍井さんはTAMATE BOXさんの楽曲のどんなところに魅力を感じますか?
這是繼TAMATE BOX先生作曲,今年4月上市的專輯『FRAGMENT』之後也繼續合作的歌曲。藍井小姐從TAMATE BOX先生的歌曲當中感覺到了什麼?
まず、メロディがすごく獨特ですよね。『星が降るユメ』で言えば、Aメロの「誰かの思い 僕の中の想い 出會って」の部分。細かく分解すると、かなり難しいメロディラインなんです。だから最初は、「これは難易度高いなあ…!」と思っていたんですけど、不思議なことに、うまく歌えるようになるとこれがめちゃめちゃ気持ち良く感じてくるんです。
首先,旋律的部分就是很獨特的。以『星が降るユメ』來說,A段弦律的「誰かの思い 僕の中の想い 出會って」的部分。仔細分拆來看的話,是非常難的旋律譜面。所以一開始的時候,雖然會想說「這個很不簡單啊…!」,很不可議的,是可以很順暢的唱出來而且感覺非常非常舒服的。
テンションコードもガンガン使うし、どこか椎名林檎さんを彷彿とさせる雰囲気もありますよね。普段、藍井エイルの楽曲を手がけてくださる方々の中でも、かなり獨特で、まぎれもなく唯一無二の存在だなと思います。
張力和音也用了不少,也是有想營造出類似椎名林檎小姐那樣的風格。一般,對參與藍井艾露的歌曲製作的許多人裡面來說,也是非常特別,我想說不定也可以算是獨一無二的吧。
レコーディングでとくに印象に殘っていることはありますか?
錄音的過程中有什麼特別印象深刻的事嗎?
私のこれまでの楽曲って、ファルセット(裏聲)を使うことはほとんどなくて、ほとんどがチェスト(地聲)なんです。でも今回はサビの「ぼくは今日もまた生きていくよ」という部分で、「今日」だけをファルセットにしてほしいと言われて。でも、これまでに染み付いたクセってなかなか抜けなくて、何度かトライしても全部チェストのまま走っちゃったり(笑)。
我至今為止的歌曲裡,基本不太使用假音,幾乎都是用真音去唱。不過這次副歌的「ぼくは今日もまた生きていくよ」這個部分,被希望能夠用假音去唱「今日」這個詞。可是,一直以來習以為常的唱法一時很難改,試了不少次全部都是用真音給它唱下去了(笑)。
TAMATE BOXさんのおかげで、凝り固まっていた藍井エイルの歌唱スタイルをぶち壊せた気がしました。“原點回帰”のシングルではありつつも、さらに新しい自分に出會えるきっかけをもらえたような気持ちです。
託TAMATE BOXさ先生的福,能夠讓我意識到將凝滯凍結的藍井艾露的唱法粉碎。除了是一張“回歸原點”的單曲,也是讓我有能夠與新的自我相遇的契機這樣的感覺。
活動再開後は、余裕を感じさせる歌い方を意識している
再次開始活動之後,意識到更行有餘力的唱法。
『MEMORIA』から8年が経ちました。歌い方について、ご自身の成長や変化を感じる部分はありますか?
從『MEMORIA』開始也經過了8年。關於唱法的部分,對於您自身的成長或變化有什麼感受嗎?
活動復帰後から意識しているのは、もう少し「余裕を感じさせる歌い方」をしたいなということです。それまではキンキンでパツパツな、それこそ(喉を酷使して)命を削るように歌っていたところがあるので、今後の歌手生命のことを考えても、次はそうはならないようにしようと思って。
重新復出後意識到的,就是想要做到更「行有餘力的唱法」。在那之前都是強硬的緊繃繃的,那樣(喉嚨用得很兇)拿命去唱的做法,為了之後的歌手生涯,是要避免這樣的唱法。
『星が降るユメ』はすごく難しい曲ではあるんですけど、それでもあまりストイックに歌うようなことはせず、どこかに余力を感じてもらえたらいいなと思ってレコーディングしました。
雖然『星が降るユメ』確實是很難的一首歌,不過也不需要很費力的去唱,用能夠感覺到還有餘力就好的狀態完成了錄音。
それにしては、とくにサビなどは十分すぎるほどパワーが乗っているように感じます。
即便如此,還是能在副歌的部分感受到十足的迫力。
今回のレコーディングでもっとも難しかったところが、そこなんですよね。サビで急にパーン!と圧がかかる展開なので、そこをどうやって乗りこなすのか。
這次錄音最難的部分,就是副歌的段落。副歌突然就磅!的壓上來展開,要如何駕馭那邊是關鍵。
実際には余力を殘しているんですか?
實際上還是保有餘力的嗎?
なんとか(笑)。昔に比べると喉をリラックスさせることができるようになったので、それが大きいと思います。今でも、あまり調子が良くないときは喉が固い感じがして、聲もキンッって喉にぶつかることがあります。なので、そこは引き続き改善中ですね。
多少有(笑)。跟以前比起來喉嚨能夠做到更放鬆,我想那是很重要的。現在還是會有,偶而狀況不太好喉嚨卡卡的感覺,聲音就像塞在那邊出不來。所以呢,那部分還在逐漸改善中。
個人的な印象ですが、初期の藍井さんの歌はどこか壊れそうな危うさがそのまま聲に出ていて、それが魅力のひとつだったと思います。でも今は、喉に負擔をかけすぎない形で同じ緊迫感を表現できるようになっていて、それが素晴らしい成長ですよね。
這部分是我個人的印象,早期的藍井小姐的歌是用好像哪邊要壞掉的危險感的聲音去唱的,我想那也是其中一種魅力。不過現在,能夠讓喉嚨在不過度負擔的情況下還能同時表現張力這點,確實是很直得稱讚的成長。
ありがとうございます。今回久しぶりに『MEMORIA』を聴き返してみたんですけど、まだまだ歌い方が確立していない時期で、今とは違うニュアンスの付け方をしているところがたくさんあるんです。
謝謝你的稱讚。這次也久違的回去重聽了『MEMORIA』,因為那是唱法還沒有確立的時期,也有很多地方跟現在是不一樣的音色表現方式。
我ながら、こんなクセがあったんだなと感じました。なんだかすごく恥ずかしくなって、それ以上聴くのをやめちゃいましたね(笑)。
會感覺到說,正因為是我才有這樣的習慣。總覺得有點羞恥還是不要繼續聽好了(笑)。
8年間の成長ということでいえば、作詞面ではいかがですか?
從8年間的成長來說,在作詞方面有什麼變化呢?
デビューして間もないころは、かなりマイワールドに入っていたような気がします。あまり良いことではないなと思いながらも、當時はなかなか自分の世界から抜け出せなかったんですよね。
剛出道還很忙碌的時候,感覺上算是蠻自己的小天地這樣的風格吧。雖然也知道那不是很好,但當時就不是很想從自己的世界脫離的感覺。
それから、いろいろなアーティストさんの歌詞を読んだり、イチから作詞法を勉強したりして、今では起承転結なども意識しつつ、かなり客観的に書けるようになったかなと思います。
從那之後,透過看了很多創作者寫的歌,從頭開始學習作詞方式,現在不只有了起承轉合的概念,也能夠很客觀地去寫歌詞。
お芝居のシーンが多めのPV。少し気恥ずかしさも…
很多的橋段需要演技的PV。雖然覺得有些生澀…
『星が降るユメ』のPVは、色鮮やかな原色で“花”が強調されているのが印象的です。この花は生命の象徴で、同時にギルガメッシュの生への執著を表しているのかなと感じました。
『星が降るユメ』的PV中,給人一種用了許多色彩鮮艷的原色去強調“花”的印象。這個花除了生命的象徵外,感覺上也是表達了吉爾伽美什對“生”的執著。
たしかに! すみません、そこはあまり深く考えていませんでした(笑)。あの森のセットはスタッフさんが丸一日かけて組み上げてくださったんですけど、じつは全部本物の木や植物を使っているんです。映っていないかもしれませんけど、蟲もウジャウジャいたり(笑)。
確實如此! 不過很抱歉,我自己是沒有想到那麼深層的意義去(笑)。雖然那座森林的設置是工作人員花了將近一天的時間完成的,其實全部都是用真的樹或植物。不拍的話或許不知道,昆蟲也是穿梭其中的(笑)。
それもあって畫面の隅々から生命を感じるPVになっていて、まさに“生命”がひとつのテーマだったのかなと思います。
將那些都包含其中,拍出從畫面的每個角落都能感受到生機盎然的PV,會有簡直像“生命”也是主題的一部份這樣的感覺。
そんな中で、今回の藍井さんは全體的に柔らかい表情で歌っていますね。
在那其中,這次的藍井小姐是完全用很溫柔的表情在唱歌的呢。
開放的にエモーショナルに歌い上げる曲ではないんですよね。どちらかと言うと、決意を內に秘めている感じで、時折それが表に出るくらいのバランス。憂いを帯びた感じは殘そうと意識していました。
因為不是帶著奔放的感情去唱的歌對吧。如果要說的話,是將決定藏於心中,偶而又會表現出來的那種平衡。會注意到是帶有些許苦悶的。
時折クローズアップされる表情がとても豊かで、すごく素敵です。
偶而聚焦到的表情是非常豐富的,真的很棒。
あれはそれぞれに細かいディレクションがありましたね。目を開くカットなどは「ここはどこ?」っていう気持ちで歌ってください、とか(笑)。今回はお芝居をするようなカットが多くて、慣れていないので気恥ずかしさもありつつ、でも楽しかったです。
那也是有著很多細節的鏡頭呢。比如說導演希望張開眼睛的時候用「這裡是哪裡?」這樣的感覺來唱歌,之類的(笑)。這次拍攝了很多需要演技的段落,雖然還不習慣而且有些生澀,不過很開心。
“原點回帰”のシングルなら、『Story』は欠かせない楽曲
作為“回歸原點”的單曲來說、『Story』是不可缺少的歌曲
カップリング曲についてもお聞きします。まずは『インサイド?デジタリィ』ですが、ゲーム好きな藍井さんのプライベートともリンクしていそうな歌詞ですね。
單曲CD的第二首歌終於也聽到了。首先是『インサイド?デジタリィ』的部分,歌詞的內容是有跟喜歡遊戲的藍井小姐比較個人的部分有聯結的對吧。
リンクはしてますね。私のゲーム友達って、「外に出るのイヤなんだよね」とか「ゲーム外じゃコミュ障だし」とか、そういう子がけっこう多いんです。もちろん私自身も引きこもり體質ですし(笑)。
是有聯結的。我在遊戲中結交的朋友,會說「出去外面甚麼的很討厭耶」或是「在遊戲之外交流會有障礙」之類,像那樣的孩子為數還不少。當然我自己也算是足不出戶型的(笑)。
そもそも現代は映畫もゲームもアニメも、あらゆるコンテンツがデジタル化している時代。インドア志向の人はかなり増えていると思うので、そうしたすべてのインドア派の人たちを題材にして作ってみました。
說起來現代就是電影也好,遊戲、動畫也好,各種各樣的內容都數位化的時代。我想居家休閒取向的人也是逐漸增加了,因此以所有的居家派的人為題材試著做了這首歌。
作詞は藍井さんですが、ご自身の経験とリンクする部分はありますか?
因為是藍井小姐作詞的,有跟自身的經驗做連結的部分嗎?
ほとんどです(笑)。とくに「暗い部屋の方が畫面が見やすくて エイムがキマるから」という部分は、まさに『CoD』(『コール?オブ?デューティ』)をプレイしているときの私です! カーテンを閉めて光が入ってこないようにして、さらに畫面は輝度MAXでプレイしていますから(笑)。
幾乎全部都是(笑)。特別是「暗い部屋の方が畫面が見やすくて エイムがキマるから」的部分、簡直就像正在玩『CoD』(『Call?of?Duty』)的我一樣! 把窗簾拉上不讓光線透進來,再把畫面的亮度調到MAX來玩(笑)。
藍井さんだからこそ書ける歌詞ですね(笑)。続いては『Story』ですが、これはピコさんの楽曲カバーで、藍井さんが初めてニコニコ動畫に歌ってみた動畫を投稿した記念すべき作品ですね。
正因為是藍井小姐才能寫出這樣的歌詞(笑)。再來是『Story』這首歌,這首是翻唱ピコ先生的Cover曲,藍井小姐當初在ニコニコ動畫的[試唱看看]投稿作為紀念的歌曲。
『Story』はデビューするきっかけを與えてくれた大切な楽曲で、ピコさんがいなければ今の私はいません。なので、今回のシングルを“原點回帰”と位置付けたときから、ぜひもう一度歌わせていただきたいと思っていたんです。
『Story』是給了我出道的契機同時也是很重要的一首歌曲,如果沒有ピコ先生就不會有現在的我。所以,既然這次的單曲被賦予“回歸原點”這個位置的話,我是想說絕對要再唱一次的。
本格的に収録するのは約10年ぶりだと思いますが、歌ってみてどう感じましたか?
因為距離正式收錄相隔近10年之久,唱起來的感覺如何呢?
ピコさんは男性なのに、こんなにハイトーンな曲をスラスラと歌っていてスゴいなと再確認しました。もちろん10年前も衝撃を受けたんですけど、今回はそれ以上かもしれません。
ピコ雖然是男生,但是這樣高音域的曲子也能毫無滯礙的演唱,也讓我再次體會到他的功力。當然10年前也受到了類似的震撼,說不定這次更有感覺也不一定。
改めて『Story』は本當にいい曲だなと再認識しましたね。ピコさんのサウンドはメロディも編曲もすごく澄み切っているイメージがあって、ロックなんだけどポップスの良さもあって、そのバランスが素晴らしいなと思います。
當然也再次了解到『Story』真的是一首很棒的歌。ピコ先生的歌聲搭上旋律、編曲整體都給人一種乾淨俐落的印象,雖然是搖滾但也兼容流行樂的優點,真的覺得那個平衡感掌握得很好。
今回のレコーディングでは、もう一度ピコさんの原曲をよく聴いて、ピコさんの獨特のニュアンスも再現しようと思って。私なりにピコさんへのリスペクトと感謝の意をお伝えできればいいなと臨みました。
為了這次的錄音,也再次去聽ピコ先生的原曲,想要將他獨特的音色再度呈現。如果能有機會將我對於ピコ先生的尊敬與感謝傳達給他那是最好的了。
ピコさんは8月に、末期腎不全で闘病中であることを明かされていましたよね。
ピコ先生在8月的時候,有對外表示過正在與晚期慢性腎臟病纏鬥中。
きっと大変な狀況のはずなのに、SNSなどではすごく明るくて、ずっといつものピコさんでい続けてくれているじゃないですか。私もファンのひとりとしてすごく嬉しいですし、その強さはきっと多くの人に勇気を與えているなと思います。
雖然知道是很嚴重的狀況,但是透過SNS表現出來的開朗,那就是一直以來的ピコ先生。我也是作為粉絲的其中一人為他感到高興,心想這樣的強韌一定能夠給予許多人勇氣的。
「ゲームやアニメが世間に浸透して、いい時代になったな…」
「這個世界充滿著遊戲啊動畫啊、變成了很棒的時代呢…」
今ではゲーム?アニメ好きで知られている藍井さんですが、デビュー前はオタクであることを隠していたんだとか。
雖然現在知道藍井小姐很喜歡遊戲、動畫,但是出道前是將自己的阿宅面隱藏起來的。
そうなんです。10年くらい前って、まだオタクが市民権を得る前の過渡期だったので、なかなかオタクであることを公言できなかったんです。私、そんなにメンタルが強くないので(笑)。
是那樣沒錯。因為大概10年前,還是御宅族能夠被當成一般人看待的過渡期,實在是沒有辦法公開說自己是御宅族。我的心臟沒有那麼強大啊(笑)。
でも、以前にお話を伺った際、小學生時代から周囲にオタクだと思われていたとお話されていましたね。
不過,以前您似乎有提到過,小學生時期被周圍的人當成御宅族的樣子。
まだ自覚していない時期に、友達から言われたことがありますね(苦笑)。高校になってようやく、「自分はオタクなんだな」とハッキリ自覚したんですけど、それでも自分から「私、オタクだよ」とはなかなか言えなかったですね。
因為是還沒有自我察覺的時期,是有被朋友這樣講過(苦笑)。到了高中的時候終於有,突然察覺到「原來自己是御宅族啊」這樣的感受,即便如此我也不太會自己說「我是御宅族喔」這樣的話。
中學3年生までマンガを書いていたともおっしゃっていましたが、そこまでのめり込んでいても周囲には言えなかったんですね。
國中三年級之前也有畫過漫畫的樣子,只要溶入群體其實周圍也不會說什麼吧。
そうですね。むしろオタクであることを隠すために、派手な格好をした時期もあるくらいです。クラスメイトとカラオケに行っても、みんなに合わせて流行りの曲を歌ってましたし。本當はアニソンを熱唱したかったんですけど(笑)。
是那樣沒錯。不如說為了隱藏御宅氣息,也是有過稍做打扮的時期。跟班上同學去唱卡拉OK的時候,也是為了合群跟著一起唱流行歌曲。其實是想盡情歡唱動畫歌的說(笑)。
「みんながオタクになっちゃえば楽しいのに!」って思いながらも、悶々とした日々を過ごしていました。
那時候一邊想著「如果大家都成為御宅族一定會很開心的說!」,一邊悶悶不樂的度過這段歲月。
だからアニメの主題歌で歌手デビューさせてもらったときは、もうこれ以上オタクであることを隠さなくてもいいんだと思って、すごく気が楽になりました。そのころから世間的にもゲームやアニメがどんどん浸透していって、今では世界に進出するまでになりましたから、いい時代になったなってしみじみ思います。
所以當獲得能夠以動畫的主題曲歌手出道的機會時,想到從此不用再隱藏自己是御宅族真棒,很快的心情都好起來了。那個時期開始社會上也逐漸充溢著遊戲啊動畫等等,現在已經是傳遍整個世界無遠弗屆,會覺得逐漸成為一個不錯的時代了啊。
なるほど。オタク心理がわかる藍井さんだからこそ、ファンの心をグッと摑む主題歌を屆けることができるのかなとも感じます。
原來如此。我想正因為是了解御宅族心理的藍井小姐,才能唱出抓緊粉絲心頭的主題曲。
ありがとうございます。そう言っていただけると、オタクでいて心底良かったです(笑)。
真的很感謝你。被這樣稱讚,做為御宅族打從心底感到舒服(笑)。
タイアップ曲の歌詞を作る際、どのようにアプローチしていくんですか?
製作主題曲歌詞的時候,是如何去貼近主題的呢?
う~ん、なんだろう。もちろん腳本だったり原作だったりも目は通すんですけど、そこまで細部を読み込むというよりも、まずは核となるテーマを設けるんですね。そうしたら今度は、普段からフレーズを書き留めているネタ帳を開きながら、そのテーマに合うフレーズを取り出して作るっていうやり方をしています。
唔~嗯,該怎麼說呢。當然腳本也好原作也好都有過目,比起鑽研細部的設定或內容,還是應該先把核心的主題設定好。所以這次的作法是,就把平常會寫下一些詞句的靈感本打開,再從那之中找出切合那個主題的詞句。
藍井さんの手がける主題歌の作品は、『Fate』シリーズもそうですが、『ソードアート?オンライン』シリーズや『ガンダム』シリーズなどシリアスなものが多い印象です。そういった作品との相性が良い理由は、藍井さんが普段から考えているテーマが、そもそもシリアス系だからなんでしょうか?
藍井小姐經手過的作品主題曲,會給人一種不論是『Fate』系列、『刀劍神域SAO』系列或『鋼彈』系列等等都是系列作的感覺。這樣說來跟這些作品的相性良好的原因,或著說藍井小姐平常在思考的主題,是不是也比較偏向有系列的?
言われてみれば、ネタ帳にあまりハッピーなことは書きません(笑)。でも、私はそれでいいと思っているんですよ。素を隠して無理にハッピーに染める必要はないですし、何よりそれを私がやると、とたんに噓臭くなっちゃう。
既然提到這個部分,其實靈感本裡面很少寫一些開心的事物(笑)。不過,我覺得這其實是好事。為了隱藏真實而強硬的用快樂元素去渲染其實是沒必要的,對我來說如果這樣作了,反而會變得不自然。
とくに、活動再開後はネガティブなフレーズが増えたと思います。それは、ある意味で著飾ることをやめたからなんですよ。
尤其是,再次開始活動後反而消極負面的詞彙變得更多了。也就是說,某種程度上那是告訴自己不要再去偽裝了。
弱い部分も隠さずに、等身大の藍井エイルをもっと見せていこうと。
也就是說柔弱的部分也不再隱藏,讓大家見識到更完整的藍井艾露。
そうですね。以前の私は「藍井エイルとは、ポジティブさを前面に出す人」だと勝手に自分で思い込んでいたところもあったんです。
沒錯沒錯。以前的我會有「說到藍井艾露,就是將積極正向的一面給大家看的人」這樣執意覺得要這麼作才行。
倒れても傷ついても前に進むような、強い女性というイメージもありましたよね。
即便倒下或受傷也要繼續前行,也有這樣堅強的女性形象在其中。
今はそこまでは張り詰めず、自然體に近い形でやれたらいいなと思っています。あ、でも言っておきますけど、みなさんが思うほど根暗じゃないですからね!(笑)
現在是比較不會強硬苦撐,反而覺得更接近自然而然就好這樣。啊,雖然是這麼說,其實我的本性比大家想的更灰暗也不一定喔!(笑)
闇落ちはしていないと(笑)。
不走入黑暗不行的感覺(笑)。
そう! 深夜に書いたフレーズはダークすぎて人には見せられないし、人見知りで夜行性のオタクではありますけど、でも楽しく前向きに生きてますよ! ……って、やっぱり私って根暗なのかな(笑)。
沒錯! 在深夜寫下的詞句因為太黑暗了不想給別人看到,雖然是人見人知的夜行性阿宅,還是要愉快的向前邁進活下去! ……嗯,果然我的本性還是黑暗啊(笑)。
藍井エイル(あおい?えいる)
11月30日生まれ。北海道出身。AB型。ピコの『Story』を動畫サイトに投稿したことで作曲家の安田史生と出會い、2011年にテレビアニメ『Fate/Zero』のエンディングテーマ『MEMORIA』でメジャーデビュー。以降は『機動戦士ガンダムAGE』や『ソードアート?オンライン』、『キルラキル』、『アルスラーン戦記』など、數々の人気アニメの主題歌を擔當するアニソン界の歌姫として活躍。2016年には體調不良で活動を中止するものの、2018年6月にシングル『流星/約束』をリリースし復帰。2020年5月から、ライブツアー(全國15公演)を敢行する。
藍井艾露(あおい?えいる)
11月30日生。北海道人。AB型。因為翻唱ピコ的『Story』上傳到動畫網站而與作曲家安田史生相遇,2011年以電視動畫『Fate/Zero』的片尾曲『MEMORIA』正式出道。之後陸續為『機動戦士鋼彈AGE』及『刀劍神域SAO』、『KILL.la.KILL』、『亞爾斯蘭戰記』等等,獻唱眾多的人氣動畫主題曲而作為動畫歌曲界的歌姬活躍著。雖然2016年因為身體不適而中止活動,但2018年6月以單曲『流星/約束』宣布復出。預計從2020年5月開始的LiveTour(全國15處公演)正銳意籌備中。
翻譯:阿遼;校搞:Dr.K