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「セガなんてダッセーよな!」
子どもたちが話しているのを耳にして、愕然とした表情を浮かべるスーツ姿の年配男性……。1998年に放送されて、大きな話題となったCMに出演していた“湯川専務”を覚えているだろうか。
秋元康プロデュースでCDも発売
「『ドリームキャスト』という家庭用ゲーム機のCMですね。當時はソニーの『プレイステーション』が人気で、セガは大苦戦。それを逆手に取った“自虐CM”で起死回生を狙ったんです。実際にセガの専務だった湯川英一(ひでかず)さんが“自分自身の役”を演じており、CMは8本も制作されて、途中からはジャニーズの滝沢秀明さんも出演していました」(ゲームライター)
CMでは『ドリームキャスト』の生産が遅れた責任をとって“常務”に降格されたが、実際はセガが屬していたCSKグループで數社の役員を兼任していた有能なビジネスマン。後にクオカードの社長にも就任した。
「秋元康さんプロデュースでCDまで出しました。ただ、『ドリームキャスト』は結局、CMの勢いが長く続きませんでしたね。2001年に生産終了し、湯川さんが表舞臺に出ることはなくなりました」(前出?ゲームライター)
2018年には『ドリームキャスト』発売20周年を祝う熱心なファンもいたが、湯川氏は消息不明のまま。
「都內の閑靜な住宅地に住んでいましたが、數年前から入院しているらしいんです。詳細は不明ですが、心配ですね」(湯川氏の知人)